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| 宿の部屋からは月山と姥ヶ岳が優しい曲線を見せている。 昔日本には珍しいアスピーテ式火山と習った月山だが、 アスピーテの特徴である塩基性の溶岩でないので、 アスピーテに似た火山ということだそうだ。 そう見えるようななだらかな山で、コニーデ式火山のような 顕著な火口も見当たらない。 宿から1.5kmくらい離れたところに「湯ったり館」という 日帰り温泉施設があって入りに行った。 食事はその後、冷たいビールを飲みながら、山菜ときのこの鍋、岩魚塩焼き、山菜とエビの天ぷらなど、地のもの主体で大満足である。 (宿の建物は失礼ながらかなりぼろい。) |
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| 宿から約9km、車で日暮沢小屋へ向かう。 ここから清太岩山を経て竜門山に登り、朝日連峰の主稜線を狐穴小屋まで縦走、余裕があればオプションで善六の池か相模山まで往復して狐穴小屋に泊まる予定である。 自然林の中をそこそこ急登し、清太岩山に近づくと次第に展望が開ける。それにしても今日は何という好天だろう。青い空にタムシバの白が眩しい。 約2時間40分で清太岩山に登りつくと主稜線がずらりと見渡せる。なかでも以東岳は雄大な山容でテンション最高潮だ。 (虫の羽音も聞こえるが、襲撃して来ない躾のいい奴らである。) |
北の雄、以東岳 | ユウフン山とその先竜門山、右肩に小さく竜門小屋が見える | |
ユウフン山からのパノラマ、左から寒江山、以東岳 | ||
いったん少し下ってユウフン山に登りつくと、清太岩山より周囲の灌木が低く、360度の展望がえられる。 これから辿る寒江山の3つの頂が並んでいた。 このあたりにも少しヒメサユリが見られる。今の時期の朝日連峰は、花の宝庫でウスユキソウは寒江山付近に大群落、キンポウゲ、ハクサンイチゲ、シャジン、チングルマ、シラネアオイ、イワカガミ、トラノオの仲間、ニッコウキスゲ、シャクナゲなどたくさんの種類が見られる。 竜門の小屋で早めの昼食とした。 水は豊富であり、小屋は極めて清潔で、トイレも水洗でピカピカである。管理人は土日のみ入るようだ。 |
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竜門の小屋 | ||
オプショナルツアーの相模山が魅力的に眺められたが、ちょっと遠い。ウ〜ンと考えたが、断念した。 三方境までやって来た頃には、大分曇ってきた。 狐穴の小屋も、竜門同様頗る快適である。今日は誰も来ない。 夜半に少し雨が屋根を叩いていた。 ←相模山方面 |
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三方境から見た狐穴小屋 |
狐穴の小屋でエズラ峰を見ながら「菊水」を飲む。今日は誰にも会わなかった。 |
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