長次郎谷〜劔岳 2
  劔御前 
2792m 劔岳 2999m 前劔 2813m  一服劔 2618m    
    2011年7月15日(金)〜18日(月)     HOME > 山の旅  > 長次郎谷〜劔岳 2


 7/15  21:00発〜久御山淀IC〜23:30尼御前SA(仮眠)
 
7/16 〜富山IC〜5:25地鉄立山駅駐車場6:50(ケーブル)6:57美女平7:07(バス)7:53室堂8:00〜雷鳥沢〜10:20別山乗越〜剱御前(2792峰)往復
     10:45〜剣沢雪渓〜14:00真砂沢ロッジ(泊) 
 
7/17 5:30〜6:10長次郎谷出合〜7:50熊の岩8:15〜9:50長次郎のコル(左俣)〜10:30劔岳11:10〜(渋滞約1時間)12:25平蔵コル〜13:00前劔
     〜14:35一服剱〜15:10剱山荘(泊)
 7/18 6:35〜8:10別山乗越8:45〜10:25雷鳥荘10:45〜11:05みくりが池温泉12:05〜12:17室堂12:30(バス)13:15美女平13:30(ケーブル)
     13:37地鉄立山駅


 7/17 
 いよいよ今日は長次郎谷を登る日だ。小屋の親父さんから何時出発と聞かれ、4時30分と答えたら、「遅いな。皆3時30分くらいに出てくよ。」
言葉通り2時30分ころから「森のくまさん」のアラームは鳴るは、ヘッドランプは点けるは、がたがた用意するはで、結局3時30分くらいには
起きてしまった。今日も天気は良さそうだ。小屋からの景観は、大げさに言えばフランスシャモニーのモンタンヴェールからメール・ド・グラス
氷河越しに見るグランド・ジョラスのようだと言ったら、グランド・ジョラスが怒るかなあ。




        
真砂沢ロッジから見る朝の剣沢 


 でお弁当をもらってコーヒーを頂いてから結局5時30分に出発した。少しの間土の道、そのあと少し雪渓、その上流で雪渓が切れているところを巻いて、
アイゼンを装着し長い雪渓歩きが始まる。長次郎谷出合からコルまで標高差約900mの雪道である。
谷に入るとき剣沢から下ってきたペアがいて、ほぼ一緒に登り勝手に写真のモデルになってもらった。
しかし何という好天だろうか。雲ひとつない真っ青な空に岩と雪が映えて、華麗な光景に脳天がくらくらする。山に登る人でこの情景に感動しない人がいるだろうか。




        
 たくさんの人が登っている。
長次郎谷の下流側を見る。写真のモデルのお二人。




        


 出合から30度までの雪渓をひたすら登って1時間30分ほどで標高2600m付近にある大きな横長の「熊の岩」に着く。ここで遅めの朝食とした。
ここで谷は右俣、左俣に分かれる。左股は熊の岩のところで岩の熱で溶けて細くなっており、今年は雪が多いので通れるようだが、普通は
いったん右俣に入り熊の岩の上側を巻いて左俣に入り直す。急がば回れで右俣経由としてみた。
 熊の岩の上にツェルトを張っている人がいる。トラバース気味に左俣に復帰した。




        
熊の岩 2600m付近
振り返ると針ノ木岳

 熊の岩を巻いてからはコルに向かって一気の直登である。傾斜は少し強くなり30〜40度くらいか。
背後には針ノ木岳が見えていたが、登るに従って鳴沢岳、赤沢岳、爺ガ岳が見えてくる。最高部では鹿島槍ヶ岳も。




        
鹿島槍ヶ岳を望む


 長次郎谷は、左岸が八ツ峰、右岸は源次郎尾根で区切られていてどちらも岩登りの領域である。
今日は最高のコンディションなので、どちらの尾根にもクライマーが見えていた。




        
コルまで一直線の登りだ!
右岸の源次郎尾根2峰。ここは懸垂下降するところ。背後は針の木岳。

   



 9時50分についにコルに到着。コルの手前で雪渓がシュルントで切れてきていたが、少し回りこめば何とか繋がっていた。
アイゼンを片付けてここからは稜線だ。ルートは見つけにくいというほどでなく、危険なところもなく、一部はほとんど道になっていて約25分で
劔岳本峰頂上に到着した。(10時30分:真砂沢から5時間、標高差は1250m)
劔岳頂上は以前に早月尾根から登頂していたし、多くの人で賑わっていたが、深い満足と感動を覚えた。




        
長次郎のコルから毛勝三山
コルの少し上から長次郎の頭(コルにモデルのお2人が見える。)




        
毛勝三山と北方稜線


 頂上からの眺望も素晴らしい。




        
立山の後ろに槍ヶ岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳、薬師岳は雲の中


 下りは別山尾根を初めてたどる。下りの岩場(カニのヨコバイ)で約1時間渋滞しうんざり、疲れきって剣山荘に宿を取ることにした。
本当はもっと行きたかったがバテバテである。(このあたりがやはり久々の影響か)
剣山荘は大きくて新しい(畳を新調した香りがしていた。)素晴らしい小屋で、3名入れるシャワー室もあり、比較的空いていて
のんびりと過ごすことができた。

 7/18 
 最終日は室堂まで下るだけなので、いつも以上にのんびりスタートである。台風6号が来ているので天候は下り坂。
朝はモルゲンロートが見られた。まず朝食前にコーヒーを沸かして、朝食後宿のBSテレビでW杯「なでしこJAPAN」の
PK戦をLIVE観戦した。アメリカの1本目をGK海掘さんが横っ飛びをしながら足で止めたときと、最後のキッカー熊谷さんが
決めたときは痺れた。剣山荘でこの感動を得られるとは。今回の山登りもついていた。




        
モルゲンロート
剣沢小屋方面




        
別山乗越への登り返しで振り返る:鹿島槍ヶ岳
ピンク色の「タテヤマチングルマ」

 6時35分に出発、別山乗越まで登り返し、真砂沢で一緒だった人たち(男性1人と山ガール2人)と30分以上お喋り。
今日は薄曇りだがあまり暑くないのがいいし、眺望は非常に遠くまで見える。白山や妙高、能登半島がはっきり見えていた。
次に雷鳥荘で入浴しようとしたが11時からとのことで入れず、仕方なくビール休憩。(本当は雷鳥荘、みくりが池と連闘(連湯?)するつもりだったが)
そしてみくりが池温泉で入浴し、またお湯を沸かしてコーヒータイム。よろよろ歩いて室堂に到着した。

  1日めは 長次郎谷〜劔岳 1   HOME > 山の旅  >  長次郎谷〜劔岳 2




 
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