【飯豊】大石山 1562
m  鉾立峰 1573m  杁差岳 1636m その1
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大石山付近のハクサンイチゲ畑   


【 日 付 】  2018年6月8日(金)〜10日(日)
【 山 域 】  飯豊
【メンバー】 Y先輩、N夫妻、Sさん、Yさん、六右衛門

 
6/8 (金):
【 天 候 】  小雨(大阪)晴れ(新潟)
【 ルート 】  関西空港11:50 → (Peach MM143 A320-200) → 13:00 新潟空港  13:15  (バス) → 13:57 新潟駅
       14:43 (JR白新線) → 15:29 新発田 15:35 (車) → 16:40 奥胎内ヒュッテ(泊)

 飯豊の北の雄「杁差岳」に挑戦するのは3度めの正直で、計画を考えたところ賛同者を得て6人のメンバーとなった。
関西から遠征するのは六右衛門だけなので、新幹線で東京を経由するか、車で行くか悩んだが、関西空港からの
Peachの格安航空券が安いことが判明し、金曜日に休みをもらって梅雨入りした関西空港から飛び立った。




      
Peachのエアバス


 Peachは、関西空港内で虐待されており、通常のターミナルから遠く離れた第2ターミナルまでバスで移動しなければならない。
運賃は¥5,950だったが、手数料やら何やら?で総額¥7,710である。また機内に手荷物2個10kgまで持ち込めるが、六右衛門のザックは
小さいので(30L)、手提げかばんとともに無料で持ち込むことができた。




      
眼下に北アルプス

 飛行するに従って天候が回復して、飛行機は北アルプス・双六岳の上あたりを通過する。
進行方向右手の窓際の席から、写真中央に常念岳、槍ヶ岳は中央下の雲に隠れていたが、その右手に大キレット、その奥に屏風岩が確認できた。
山好きにはお得な展望路線である。格安プランのため機内で飲み物は出てこないので、¥300の高級な?みかん100%ジュースを奮発してやった?

 新潟空港から新潟駅へのアクセスは悪く、バスで40分くらいかかる。駅に着いた後、待ち時間を利用して今代司酒造の酒蔵まで行き特別純米酒の4合瓶2本お買い上げ。
JRで新発田に移動し、ここからは千葉からやって来たN夫妻、Yさんの車に同乗させてもらって夕刻奥胎内ヒュッテに到着した。
宮城のY先輩は既に到着していて昨年の幌尻以来の再会である。




      
奥胎内ヒュッテの佇まい


 奥胎内ヒュッテは、今年はちょうど今日から営業開始で、飯豊登山プラン(朝食はおにぎり)¥8,046(税込)で予約していた。
野郎3人は和室で、宿に予約する時3人だと狭いけど大丈夫ですか?と言われたが、8畳の部屋は十分広く、N夫妻は洋室のツインだった。
何より驚いたのは夕食で、フルコースが一品づつサーブされ、焼きたてのパンも美味しい。お風呂は温泉ではないが、これは安い!と思う。





      
前菜3種盛(カマンベールフライの生ハム巻き、豚肉のマリネ、スモークサーモン)
エチゴビール(アルト)別料金です。
Yさん御馳走様!
ビシソワーズ





      
真鯛のソテー アメリケーヌソース
牛フィレ肉のポワレ 赤ワインソース (サラダも)





      
米粉のプリン(コーヒーも)


  登山者は見当たらない感じだが、宿はバードウォッチングと思われる人々でこの山奥にしてはかなり賑わっていた。
我々は部屋に戻って、Y先輩持参の宮城の銘酒「乾坤一」を飲んで明日の天気を思案した。天気予報は明日もあさっても雨模様だ。



 
6/9 (土):
【 天 候 】    雨時々止む
【ルート 】  奥胎内ヒュッテ 6:05 → 7:00 足の松尾根登山口 7:05 → 8:05 姫子の峰 8:35 → 10:17 水場分岐 10:32 → 12:05 大石山分岐
       12:15 → 12:57 頼母木小屋(泊)
 

 明けて土曜日は、今にも降り出しそうな天気である。地元民のSさんと合流し、6時に出発しようとしたところ雨が降り出し、いきなり雨具着用となった。
この時期は足の松尾根の登山口までの送迎バスは運行しておらず、林道を約1時間歩く。
この区間を自転車でクリアする人も何人か見受けられた。
 登山口から入るとすぐブナの林になるがしばらくすると、正面に笑ってしまいそうな急な尾根が立ち上がっている。
飯豊の稜線を目指すのに避けられない名物の急登だ。
ガスがかかっていて何も見えないが、名前の通り松の根が露出した尾根で、途中痩せた岩尾根もある。 





      
痩せ尾根を黙々と登る






      
森が幻想的だ


 標高1000m付近から春〜夏の花が現れる。花の飯豊は各種取り揃えてます。






イワウチワ(白花)
カタクリ(雨で花は閉じてます。)
シラネアオイ





オオバキスミレ
ツバメオモト
アカモノ





ツクバネウツギ でしょうか。
サラサドウダン
ヒメサユリの蕾(ちょっと時期が早い)




      
何でしょう
ゴゼンタチバナも
ミツバオウレン

 1090mくらいで水場分岐に到着する。雪渓の末端へ5分くらい急下降したところに細いが水がある。
この時期はまだ頼母木小屋の水も出ておらず、ここから水を持ち上げた。
また登山道上に雪渓が3ヶ所ほどあるが、傾斜は緩くアイゼンは不要だった。(もともと持ってきてませんけど。)





      
晴れていればさぞかし展望の良さそうな尾根道



 雨だし急だしゆっくり登ったので、6時間かかって稜線(大石山分岐)に着く。さすがに標高が上がって雨と風で結構寒い。
計画ではここから杁差小屋に向かう予定だったが、鉾立峰のコブを越えないといけないので、軟弱路線で頼母木小屋に泊まることにした。
大石山を越えて少々下るとお待ちかねのハクサンイチゲ畑だ。バックに山は見えないし、花のピークは過ぎていたがその数の多さに歓声が上がる。





      
ハクサンイチゲを見るY先輩 足元にはイワカガミ







      
ハクサンイチゲ畑を見渡す 左手はナナカマド






      
稜線にはウズラバハクサンチドリや
ミネザクラも。


 地味に登り返してようやく頼母木小屋に到着し、皆着替えてほっと一息ついた。また1時だが昼飯というよりいきなり雪渓で冷やしたビールで乾杯だ!
そのあとSさん持参の牛たんを玉ねぎ、もやしとともに焼くは、トマトを食べるは、きゅうりの塩漬けを食べるは、オイルサーディンを温めるはで
盛り上がってきたところで、本日まさに還暦の誕生日を迎えたNさんのために、Yさんが持参したスパークリングワインをポン!と開栓。
周りを驚かせたが、拍手を頂いた。(年金はもうすぐだね〜。いやまだまだです。)
ビール3本のあと、Y先輩持参の「乾坤一」の4合瓶、六右衛門持参の「今代司」の4合瓶、Sさん持参の「菊水」ふなぐち1Lは、すべて空きました。
(瓶も缶もお持ち帰りです。)
山小屋は杁差を避けて避難してきた人々で20人以上、2階も使ってそれなりに盛況でした。いや〜、実に楽しい。これだから山は(酒は?)やめられない?





      
今日の頼母木小屋


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