【愛鷹山】黒岳 1087m 越前岳 1504m

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越前岳 山頂から   


【 日 付 】  2018年11月25日(日)
【 山 域 】  愛鷹山
【メンバー】 Nさん夫妻 Yさん Uさん 六右衛門
【 天 候 】  晴れ 夕刻薄曇り

【 ルート 】   東京駅丸の内ホテル前6:30→(車)→8:15裾野IC〜十里木(じゅうりぎ)高原〜9:00山神社9:20→10:00富士見峠小屋→10:30黒岳
       10:45→11:05富士見峠→12:45越前岳13:50→15:36十里木高原15:45〜山神社16:00→(車)→16:53三 島駅17:56→(こだま673)→19:44名古屋
       20:01→(のぞみ249)→20:35京都


 須山の山神社に参拝してから出発した。植林帯が多いが紅葉も少し残っているし、登りやすい道だ。
富士見峠の避難小屋を過ぎると稜線に出るが、展望はない。


 

      
少し残る紅葉  1


 

      
少し残る紅葉  2

  富士見峠からやや急な坂を登ると自然の杉もわずかに残る道で、登りついた黒岳は、昼寝に良さそうな開けた山頂だ。
富士山の南面、宝永火口が大きく口を開けた姿がが美しく眺められる。背後には箱根の大涌谷の煙も見えていた。



 

      
黒岳 山頂か ら富士山


 

      
ズーム

 富士見峠へ戻り、今度は越前岳を目指す。やや単調な道を500mほど登らないといけない。
途中崩壊した崖の縁を通るところや、戦前、戦後に活躍した写真家「岡田紅陽」氏を紹介した富士見台や、鋸岳のギザギザの稜線を望むところがある。
越前岳に到着すると少しぬかるんだ火山灰の山頂で、賑わっていた。
ここでは富士山は頭だけ見せていて、駿河湾が大きく広がっていた。ゆっくり昼食とする。


 

      
越前岳山頂か ら見た駿河湾

 越前岳でゆっくりしていたら、皆下山して我々だけになった。下山は北側十里木に下る。(車2台で縦走です。)
霜柱が融けてぬかるんだ道で、雨で削れた溝が縦横無尽に走っていて道がわかりにくいが、下るに従って心ゆくまで富士山を真正面に望むことができる。
今日は本当に良い天気だった。

 富士山の写真は難しい。山頂を入れずに裾野だけ撮ってみるがバランスが悪く、中央に山頂を持ってくるか、配置に悩む。
プロが永年撮影して会心作が難しいのに素人が語ることすらおこがましい感じだ。




      
越前岳 山頂から




      
越前岳から 下って




      
さらに下って




      
今日のコース



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 南アルプスで有名な山岳写真家「白籏史朗」氏の師匠「岡田紅陽」氏は、富士山の撮影に傾倒し越前岳にも幾度か足を運んでいます。
六右衛門は祖父よりその写真集を譲り受け所有していますが、自序に曰く。
「平凡にして複雑、鈍にして敏、静にして動、すべて写真的感触の極致ではあるが、恐らく自分の一生を通じても、その真態を把握することの難事を
いまに漸く識って来た。私の憧れをもつ富士山は、私のカメラをとおしての絵であり、詩であり、音楽であり、信仰であり、そして生活でありたい。」




      
越前岳付近か ら見た富士 岡田紅陽氏撮影(周辺が少しカットされています。本なので少し右端が曲がっています。)


 装丁は横山大観の絵(多分静岡県側田子の浦方面からの)となっており、序文は川端龍子、榊原紫峰という豪華メンバーです。
刊行は昭和15年、皇紀2,600年記念出版 価格は15圓。





      
岡田紅陽氏  写真集「不二山」1940年(昭和15年)


 本年6月に京都国立近代美術館で開催された「横山大観展」に「群青富士」屏風二隻を見に行きましたが、
展示が前期後期で入れ替わるのを知らず、見ることができませんでした。仕方なく購入したのが
屏風(実はポストカード)の「群青富士」右隻です。(1917年(大正6年)静岡県立美術館蔵)




      
横山大観展で 購入した「群青富士」屏風 通天閣添え

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