今年のシロヤシオの花が、例年と比較しどうかは分からない。少しだけ時期が遅かったかもしれないが、その競って咲く様は圧巻だった。
行者還小屋までの縦走路（奥駈道）は、非常によく踏まれた柔らかくて、起伏の少ない散歩道だ。あまりに険しくて役行者も帰ったと言われる行者還岳だが、ここで修行を行う人も次々にシロヤシオが現れるこの光景に、白い桃源郷と感じたのではないだろうか。
釈迦が入滅した際に白い花を咲かせていた沙羅双樹の花色もかくやと思わせるこの地こそ、仏の世界に相応しい。
南無阿弥陀仏。（修験道は真言か天台なので違うでしょうが）
