【頸城】火打山 2462m
          HOME > 山の旅  > 火打山                
2015/6/14 天狗原山、金山、焼山、影火打山  


【 日 付 】 2015年6月13日(土)〜14日(日)
【 山 域 】 頸城(新潟) 

【メンバー】六右衛門 単独
【 天 候 】 6/13:晴れたり曇ったり 6/14:晴のち曇 
【ルート】 6/13 中央道・駒ヶ岳SA (仮眠)4:00(車)〜妙高高原IC(車)〜6:50笹ヶ峰7:30→8:20黒沢橋→10:10富士見平→10:55高谷池ヒュッテ
          12:00→13:50火打山14:10→15:15高谷池ヒュッテ(泊)

      6/14 ヒュッテ6:50→7:35富士見平→8:50黒沢橋→9:40笹ヶ峰10:00(車)〜10:30杉野沢温泉


 体調が少し良くなったので、腰痛とひざ痛をおして、またまた新潟へ大遠征することにした。
雲の様子を観測して土日は天気まずまずと考えて、高谷池ヒュッテを予約した。火打に登るのは、26年ぶりである。
登山口の笹ヶ峰は1,310mあり、登り1,150mと比較的身体に優しいと思ったが、笹ヶ峰までの470kmが遠い。

6/13(1日め)
 笹ヶ峰から登り始めるとすぐ沢を立派な橋で渡ってブナの新緑の中、木道を行く。雪はなく完全に夏道だ。
木道なので傾斜は緩い。




      
黒沢まではブナ林、7〜8割がた木道だ。


 数は多くないがいろいろ花が咲いている。
スミレの類、ツバメオモト、エンレイソウ、ムラサキヤシオツツジ、タムシバ、サンカヨウ、シラネアオイ、イワカガミ、
ミヤマカタバミ、ズダヤクシュ、フデリンドウなど。





      
ツバメオモト
ミヤマエンレイソウ(白花のエンレイソウ)

 小さい沢を2つ渡って黒沢橋で黒沢を渡る。少し傾斜が出てしばらくゆくと十二曲りの坂に出る。
標識がついているので曲がりはきっちり12個あるようだ。道は少し急になる。




      
12/12 で十二曲りは終了。

 十二曲りを終え、もう曲がらないぞ、あとは直登だ。
林はブナからオオシラビソになり、べったり雪が出てきた。
トレースと樹の幹にある薄い赤マークと少ない赤テープがあるが、道がわかりにくい。
ただぼんやりと尾根道を辿ってゆく。




      
富士見平手前で。山が見えてきた。

  更に進んで広い斜面を登ると富士見平と思われるところに出た。遠くは霞んでいるので富士山どころか
黒姫や高妻山も見えない。次に右手前方に見える黒沢岳の左手を巻いてゆく。
雪渓のトラヴァースを過ぎて高谷池ヒュッテに到着した。まだ11時だ。




      
融けかけて蒼氷の高谷池




      
高谷池ヒュッテで、まずはビール「SAPPORO 新潟限定 風味爽快にして」

 泊まる手続きをして、いきなりビール!
しばらくまったりしたところで、すべての荷物を担いで12:00に山頂に向かって出発した。




      
高谷池の向こう側にある斜面で火打山





      
天狗の庭付近から影火打(右手)、その左、木に隠れた焼山、その左、金山

 高谷池はまだ水面は出ておらず、適当に池の上を歩いてゆっくり斜面を登る。
登って下ったところが天狗の庭で、残雪の山々が美しい。日が照ったり陰ったりして、雪の上に影が流れる。
そこから頑張って登ると、ナナカマド、ミネザクラ、ミヤマタンポポ、ノウゴウイチゴなどが咲いている。




      
妙高山方面を振り返る。右手が天狗の庭。




      
ミネザクラ


 ミネザクラは好きな花だが、写真は難しい。近づくと大きな花のように写るし、遠くから写すと目立たない。
可憐な感じが出ないので試行錯誤する。
最後雪の壁を登って、かなりへばって山頂に到着した。26年前には高谷池から1:10で登ったが、1:50もかかった。
体力の低下は隠せない。山頂は360度の展望らしいが、今日は霞んでいて北ルプスは見えず。
(本当は後立山全てと裏銀座、槍、穂高まで見えるようです。)




      
山頂でまたまた自撮り。後ろの妙高の方が高く見える。

 何となく雷が遠くで鳴っているようなので、雪の壁では念には念を入れてアイゼンを付け、
さっさと降りていった。ヒュッテでの夕食の時にまたビール。そのあと日本酒を頼んだ人がいて
横目で見ていると「君の井」の生原酒のアルミ缶だ。六右衛門も1本注文し、その人と乾杯!
今日のヒュッテは10人くらいのグループが宴会をやっていて煩かったが、その他は10人くらいで空いていた。
小屋の周りにテント5〜6張り。

6/14 (2日め)
 朝起きると曇っていた。
コーヒーを飲んだあと、朝食は何と中華丼で、食後お茶を飲んでいたらどんどん晴れてきた。
今日は笹ヶ峰に下山するだけなので、小屋の主人と雑談をしてゆっくり出発する。
(ありがとうございました。)




      
高谷池ヒュッテの外観。(後ろは火打)




      
ヒュッテから少し下って頸城連山を見る。右から火打山、影火打、ドームが焼山、白いのが金山、天狗原山。

  残雪の原に針葉樹が並んでいるのは、東山魁夷の油絵にあったような感じだ。
今日も遠望はきかず、漸く白馬岳と雪倉岳がうっすら見える程度だった。
樹林帯の雪原の下りでは道がわかりにくいが、登ってくる人は15人くらい。

 途中登山道でトリスのハイボール缶を飲んでいるおじさんがいて、びっくり。
話をするとこれから藪に突っ込んで根曲り竹を採ろうか思案中だそうだ。
昨日通った時にはなかった倒木(ブナ)があり、これは熊の仕業か?

笹ヶ峰からは少し車を走らせて、杉野沢の温泉「苗名の湯」へ。朝の1番風呂にはいる。シャキッとしたお湯だ。
すっきりしたところでJR妙高高原駅まで行って駅前の「高原そば 喜久屋」さんで、とろろ蕎麦。
さらにお隣りの土産屋で新井の酒「君の井 吟醸」を買って、満足である!

      HOME >  山の旅 > 火打山




inserted by FC2 system