【知床】硫黄山 1562m                              HOME >  山の旅  > 硫黄山
硫黄山に咲くシレトコスミレ  


【 日 付 】  2017年7月5日(水)
【 山 域 】  知床
【メンバー】 Y先輩、六右衛門
【 天 候 】  ガス〜曇り一時晴れ
【 ルート 】  7/2 舞鶴 23:50(新日本海フェリーあかしあ)→
       7/3  → 20:40 小樽(車)→ 21:30 銭函(泊)
       7/4 6:45(車)14:55 岩尾別・木下小屋(泊)
       7/5 木下小屋 4:15(車) 4:50 カムイワッカ湯滝 5:00 → 5:10 カムイワッカ登山口 → 7:17 硫黄沢 → 9:20 硫黄山
          9:55 → 付近散歩 → 12:35 硫黄沢離れる 14:40 カムイワッカ登山口 15:00(車)15:50 ウトロ 16:10(車)16:15 ホテル知床
          16:55(車)17:50 斜里(クリオネキャンプ場ゲストハウス)(泊)

7/4:
 昨年の北海道遠征に続き今年は「幌尻岳」を目指すが、Y先輩から「せっかく行くなら幌尻岳だけでは勿体無い。知床の硫黄山に行きたい。」とのこと。
しかし、幌尻と知床は近くもなんともない。わかってます〜?
フェリー上陸の小樽でY先輩と合流し、1日がかりで430kmを走って、岩尾別温泉までやって来たが、今日は
道 すがら知床連山がくっきり見えていた。

「ホテル地の涯」は休業していて、予約していた上流側、羅臼岳登山口にある「木下小屋」に泊まる。
宿泊は寝具なしの素泊まりのみで今シーズンから¥2000→¥2500に値上がりしたらしい。まずは緑に染まる美しい露天風呂に入ってからコンビニで仕入れてきたビールだ!
続いて車に積んできた長野の蔵元で仕入れた「オバステ正宗」である。調子よく飲んで管理人さんと喋っていたら、管理人さんも奥から酒を持ちだしてきて一緒に飲みだした。




      
7/4の宿岩尾別 木下小屋
木下小屋の露天風呂と管理人さん



  管理人さんによると今日5人組が羅臼から硫黄山に縦走しているとのことなので、明日硫黄山の登りですれ違うはずだ。明日の天気はどうだろうと言いながら、 夕方から少し寝ておこうとしたら、二人ともそのまま本格的に寝てしまった。真夜中に起きてしまい、外のトイレに行くと満天の星だった。
      
信州更科(千曲市)長野銘醸さんの「オバステ正宗」純米酒


7/5:
 4時前に起床し、朝食を摂らずに出発した。車道を10kmほど戻り、知床林道に進む。
途中からダート道になるが、デコボコは少なく走りやすい。カムイワッカの湯滝の前の駐車場に到着したら、先客2台だった。天候はガスだ。
 ゲートがあり、あらかじめオホーツク総合振興局にメールしておいた「道路特例使用承認申請書」のコピーを提出する。
登山口までのわずか600mを歩くための書類である。
(その場でも出せますが。)

 でいよいよ熊さんの住処に侵入だ。登山道はよく整備されていて、
鈴を鳴らし笛を吹きながら樹林帯をゆるやかに登ってゆく。
ひとしきり登ると今度は硫黄の採掘跡の広場に出る。ここで休憩し軽く朝食をとったが、硫黄の黄色の石があり、帰りに小さい石を記念に持って帰ろうという話になった。
まわりは岩場で荒涼とした感じで少し噴煙も上がっている。
広場から滑りやすい赤土の道を登ると再び樹林帯に入るが、ここの道が悪く倒木と細かいアップダウンがありとても歩きにくい。しばらく我慢を続けるとようやく硫黄沢に出た。




      
硫黄沢の雪渓


 沢を少し登ると雪渓になり、Y先輩はアイゼン無しで登っていったが、途中二股を左に取るところあたりが傾斜が急で雪渓の端の木をつかんで何とか通過した。
そのあとでアイゼンを付けたが、急なところは終わっていて後の祭り?雪渓は500mくらい続いて、その後ザレたジグザグ坂が厳しかった。
いろんな花が咲いていて楽しい。





      




  山頂への最後の登りは岩稜で小さい槍だ。登山口から4時間20分で山頂に達すると、昨日小屋の管理人さんが言っていた縦走組の5人に会った。
ガスで周囲は見えず、山頂には三角点はあるが山名を書いた標識もない。




      
知円別岳方面からの硫黄山





      
知円別岳方面からの硫黄山 2


 頂上を辞してシレトコスミレを探しに知円別岳方面へ少し歩いてみた。第1火口付近のお花畑が素晴らしく、シレトコスミレも見つけることができた。
株はたくさんあったが、花が咲いている株は少なかった。(ちょっとパンジーみたいな)




      
チングルマが散らばる




      
エゾノツガザクラとチングルマ




      
シレトコスミレ




      
山頂付近 ウブシノツタ川源頭のガレ場

 帰りは同じ道を帰る。下りの雪渓は安全サイドでアイゼン着用で通過し、帰りに硫黄の小石を拾おうとしたが、
どういう訳か登りに休憩した場所を二人とも見つけることができず、不思議だと首をひねりながら下山した。




      
カムイワッカ沢の上流




      
ウトロへの道で 左端の鋭鋒が硫黄山

 登山口に着いたらシンガポールから女性2人組がレンタカーでやって来ていて、少し喋る。そのあと折角なのでカムイワッカの湯滝で足湯をして、
次にウトロのホテル知床へ行き、日帰り温泉とした。大きな露天風呂でツルツルした塩味の湯だった。

 で今日の泊りの斜里まで戻るが隣町と思っていたら40kmもある。1時間ほど走って到着した。
宿は「クリオネキャンプ場ゲストハウス」というところで、ここが最高だった。
元々キャンプやライダー用の宿に、普通の旅館のような個室や、相部屋のある建物が併設されていて、個室は1室2名の場合1人¥2,500だ。
素泊まりのみだけど、寝具付きで、自炊用のフライパンや鍋、電子レンジや調味料などが揃っていて、コーヒーは飲み放題。
しかも温泉付きでこの温泉が少し褐色がかったツルツルのお湯で本当に素晴らしい。
しかもしかも7,8月限定らしいが、宿付属のイチゴ畑でイチゴ摘み放題、食べ放題である。

Y先輩はカナダ人サイクリストにイチゴが食べ放題であることを教えてもらって、夕方摘んで食べ、朝起きてまた摘みまくっていた。
(このイチゴは次の宿に持参して泊り客や宿の人と一緒に食べました。)





      
クリオネキャンプ場ゲストハウスから斜里岳を望む





      
クリオネキャンプ場ゲストハウス グストハウス前のイチゴ畑でイチゴを摘むY先輩。 食べホ。
Strawberry Fields Forever


 
その他にフランス人の可愛い女性が一人でバックカントリーしていて、我々は拙い英語で交流。(商社マンOB夫妻が流暢な英語で会話されてました。)
持ってきた2本目の酒 新潟の「今代司」特別純米酒を少し差し上げたらおいしいと一気飲みしてました。(笑)楽しい!




      
新潟市の「今代司」の特別純米酒 米は五百万石 これは美味かった。

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