【南ア】三峰岳 2999m 間ノ岳 3190m  中白峰 3055m 北岳 3193m
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2015/8/2 鋸岳、甲斐駒ヶ岳、北岳  


【 日 付 】 2015年8月1日(土)〜3日(月)
【 地 域 】 南ア 

【メンバー】六右衛門 単独
【 天 候 】 3日間 晴れ 
【ルート】 8/1:前夜発 仙流荘8:05(バス)8:55北沢峠9:00→9:45野呂川出合→12:20両俣小屋(泊)
      8/2:5:35→6:20野呂川越6:25→9:05三峰岳9:15→10:05間ノ岳10:15→11:15中白峰11:20→11:55北岳山荘12:30→14:00北岳
         14:10→14:40肩の小屋(泊)
      8/3:6:00→7:20白根御池小屋7:30→8:45広河原9:00(バス)9:25北沢峠10:00(バス)10:50仙流荘〜高遠さくらの湯〜
         ますや(高遠そば)〜信州大学〜スーパーツルヤ〜帰る


 あまりの暑さに涼しい場所から登れないかと考え、標高の高い北沢峠(2000m)からスタートして北岳を目指す。
しかし東京方面からは1泊2日で登れる北岳の土曜日の混雑を噂に聞いていたので、ちょっとひねって両俣小屋に泊まることにした。

8/1 (1日め)
 仙流荘からバスに乗り、北沢峠を目指す。バスの中で「南アルプス・スーパー林道は、自然保護の反対運動で5年間建設が中断され、
マイカーを排除することを条件に完成しました。自然保護の機運を高めたといえるでしょう。」なんていう説明が流れたが、自然破壊した
林道がよく言うよ。
1時間弱で北沢峠に到着して歩き出す。それにしても暑い。野呂川出合で広河原方面と別れ、野呂川の左岸の林道を進む。
今日は28℃あり、陽当りはよく
2000mでも普通に暑い。3時間余り歩いて昼過ぎには今日の泊り両俣小屋に到着した。




      
両俣小屋は半分は釣り人。夜は居酒屋。 夕食はハンバーグに、山菜など野菜の天麩羅など。うまい!

 両俣小屋は野呂川の左岸2000mの位置に建っており、川は少し開けていて明るい雰囲気です。
半分くらいは渓流釣りをしている人で泊り客は15人程度、その他にテントが数張りとガラガラだ。
さっぱりとした気性だが繊細な女将さん、星美智子さんが仕切る。
少し上流の左俣で「熊が出た!」という人が騒いだり、女の子が魚が釣れたと喜んだりしている。
食事はとても美味しく六右衛門は持ち上げた「大洋盛」を周りの人や星さんに少し進呈。ゆっくり飲みながら、夜が更けていった。

8/2 (2日め)
 明けて8/2も大快晴で雲がない。
左俣経由で北岳に直接登る道は崖崩れで通行止めのため、南アルプスらしい黒木の針葉樹林を登って仙塩尾根(バカ尾根)から周回する。
野呂川越まで300mの登り、仙塩尾根に出るが樹林帯のままだ。
さすがはバカ尾根で、ピークはなくゆるく登ったり、下ったりしながらだらだらと尾根が続く。熊が出そうで出会う人も少ない。
ところどころ樹林越しに甲斐駒も見えたりするが、1時間半くらい進んで漸く登りとなり森林限界に出た。
いきなり中央アルプスから乗鞍、北アルプスまでの遠望と仙丈、鋸、甲斐駒ヶ岳がスッキリ見える。




      
仙塩尾根の森林限界付近で 遠方に乗鞍岳、笠ヶ岳、槍穂高連峰 近くに仙丈岳

 鎖場が1ヶ所あり、少し岩っぽいところを登ったりして三峰岳(みぶだけ)に登りついた。
ここは2999m、剱岳と同じ標高だが、ぴょこっと飛び出た岩峰であり
隣に200mほど高い間ノ岳があるので、ほとんど無視されている。
しかし六右衛門はここは未踏だったので、2900m峰をゲットして満足した。




      
間ノ岳付近から南アルプス南部の展望。
(左)悪沢岳、(中)荒川岳と左肩に赤石岳 (右)塩見岳 光線の加減で彫りが深く見える





      
間ノ岳付近から西農鳥岳、農鳥岳、悪沢岳、荒川岳、塩見岳

 間ノ岳に登り着く頃には、早くも雲が湧いてきた。間ノ岳に登るのは1977年以来、38年ぶり!だ。
それにしてもここから見る北岳は深田も書いているようにやはり偉大な哲人である。雲が流れ稜線に陰影が生まれているのを撮影した。
間ノ岳の山頂はピークが分かれているが穏やかで泰然自若といった感じである。




      
間ノ岳付近から中白峰、北岳 左奥に鋸岳 甲斐駒ヶ岳は雲の中
(定番の構図ですが、雲の作る影で立体感を表現しています)





      
中白峰付近から甲斐駒ヶ岳を望遠で

 中白峰に登り着く頃から左膝に痛みが走るので、シップを貼って誤魔化した。
痛いので北岳山荘で泊まるかと考え、アルバイトの女の子に聞いたところ100人以上の予約が入っていて満室状態とのこと。
ゲンナリして昼食後元の計画通り北岳を越えて北岳肩の小屋を目指すことにする。
相当バテバテで進むと韓国人ツアーが20人以上やってきた。




      
北岳の登りから見る間ノ岳(左上)と三峰岳(小岩峰)
(雲で北岳山荘が隠れて、間ノ岳が現れるのを待ったが、中途半端に。でもこの写真気に入ってます)


 ニセピークを越え北岳の頂上に立つ。北岳も当然、1977年以来、38年ぶり!である。
韓国人が頂上でハングル語の幕を掲げて傍若無人の記念撮影だ。感傷に浸る暇もなく、すぐに頂上を辞して肩の小屋へと下った。




      
肩の小屋で 女性と仙丈岳




      
肩の小屋から夕方の観音岳、薬師岳と輝く入道雲




      
肩の小屋からブロッケンを見る

8/3 (3日め)
  肩の小屋はそれほど混んでいなかったが、1枚の布団に2人の指示で詰め込まれ、狭苦しい就寝となった。六右衛門は持参したシュラフで寝た。
お世辞にも綺麗と言えない寝具で埃が立ち、六右衛門はハウスダストにアレルギー反応し、鼻づまり。
食事もかつての南アルプス風で、ここには2度と泊まらないと決意したのだった。さらにここにも韓国人の15人くらいのツアーが・・・。

 ただ夜の月は美しく、朝も4:50頃 秩父の山塊から朝日が昇って、富士山が綺麗な雲海の上に浮かび、これぞ日本の風景
(風呂屋の書割り状態)だ。




      
肩の小屋から朝の富士山と櫛形山(中景) 日本人 心の風景

 今日は下るだけなので6:00にゆっくり出発したが、ひざは回復し下りは何故か好調。
2:45で広河原まで下りきって9:00のバスに間に合ってしまった。
途中白根御池小屋はトイレを借りただけだが、掃除が行き届いており、それだけ見てもお奨めできる。




      
白根御池から仰ぎ見る北岳。雰囲気の良い所だ

 北沢峠でバスを乗り継いで仙流荘に戻ってきた。そのあと「高遠さくらの湯」で3日間の汗を流す。肌がつるつるする好みの湯である。
3日間日焼け止めを塗っていたが、それでも顔と腕が焼けてしまった。
さらに近くの「ますや」で高遠蕎麦を食したが、塩麹漬けの鴨は美味、酸味のトマトとの組み合わせは非凡、
ただ店に冷房がなくさすがに暑かった。




      
高遠「ますや」の「塩麹鴨そば」

(追加)花も少々




      
ミヤマキンバイかな?




      
ミヤマミミナグサ(白)とミヤマシオガマ(赤)かな?




      
ミヤマダイコンソウ(黄)とイワツメクサ(白)かな?

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