【中ア】麦草岳 
2721m
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麦草岳山頂下から御嶽と乗鞍岳  


【 日 付 】  2017年11月2日(木)
【 山 域 】  中ア
【メンバー】 六右衛門
【 天 候 】  晴れ
【 ルート 】  阿寺温泉 5:40 → 6:35 木曽駒荘 6:55 → 8:25 奇美世の滝 8:35 → 9:10 五合目 → 10:42 木曽福島コース分岐 → 11:00 麦草岳
       11:55 → 12:07 木曽福島コース分岐 → 13:02 五合目 → 13:35 奇美世の滝 13:40 → 15:00 木曽駒荘


 昨夜泊まった「阿寺温泉 フォレスパ木曽 あてら荘」は、ネット上ではトロトロ温泉と銘打っていたが、弱アルカリ泉(pH8.0 26℃)で、
少しつるっとする薄い萌黄色のお湯だった。木曽路は全て山の中で、まわりには何もない。

 暗いうちに出発し、今日は国道19号線を上松(あげまつ)方面へ麦草岳を目指す。
コンビニで食料を調達し、寝覚の床の交差点を右折してしばらく走ると、舗装路だが落ち葉が散り敷いた
紅葉の林道となる。
上松Bコースの登山口、木曽駒荘(旧芦島中日キャンプ場)は閉まっていたが、林道を少し進んで路肩に駐車した。
(トイレも有り。ネットでは駐車場20台?)




      
木曽駒荘(営業は7〜8月のようだ。)


 上松Bコースは、木曽駒荘(1210m)から小野川沿いに奇美世の滝に至り、そこから尾根道を登るコースで麦草岳まで標高差1500m、
その後いったん下って木曽前岳を経て木曽駒ヶ岳本峰へ至るロングコースである。
麦草岳から牙岩を越えて木曽前岳までは稜線が崩壊している難路だが、木曽駒ヶ岳まで日帰りする人や上松Aコースを使って周回する人もいるらしい。

 まず小野川林道を進むが、木曽谷は東側に中央アルプスがあるので朝は陽が当たらず、せっかくの紅葉の色が冴えない。
それでも紅葉は素晴らしく帰りに陽が当たることを期待して進むと、小野川が道路を横切って流れているところに出る。
普通に歩くと濡れるので、爪先立ちでぴょんぴょん渡るが、少し水がはねてパンツが濡れてしまったではないか。





      
いわゆる「洗い越し」 丸木橋の上に倒木(帰りに撮影)

 林道は途中でロープで施錠されていて、そこからは草がだんだん濃くなり、
最後に木の橋を渡って山道になる。
その後も2度ほど堰堤整備のための車道に出るが、1度は少し車道を歩くので、下山時は車道をそのまま下ってしまいそうなところだ。
(というか帰りに実際行き過ぎた・・・)またバランス感覚の訓練のため?の丸木橋もある。
だ らだら上りの道を標高差500m、1時間30分で奇美世の滝に到着する。




      
奇美世の滝


 奇美世(きびよ)の滝は、高さ50mくらいあり本流左側の壁にも細かい水流が落ちるなかなか立派な滝である。
世にも稀な美しさ(一、二点が必要だが)という意味か。
冬季には全面が凍結し、アイスクライミングもできるようだが、ここに来るまでのラッセルが大変らしい。

 この壁は直登できないので、左岸を戻るように高巻いてゆく。奇美世の滝から五合目(1980m)までは急に道が細くなり、
最初のうちは谷に落ちそうな急登で注意が必要な区間である。徐々に尾根道となって五合目からはシラベの樹林帯を黙々と登る。
適度にジグザグが切ってある立派な道で、テープや目印が多数あるので迷う心配はないが展望はほとんどなく、木の間から
隣の赤林山2178mが見えたり、見晴台というところで常念岳あたりが少し見えたりする程度だ。




      
見晴台と言っもこの程度です。左が大天井岳と常念岳、右手の雪山は針ノ木、蓮華あたりか?


 五合目から登ること1時間20分、ようやくハイマツ帯(シャクナゲ少々)となり、一気に展望が開けた。




      
御嶽 下界は紅葉




      
左 笠ヶ岳、中 穂高岳、小さく槍ヶ岳




      
やや左奥 恵那山

 ほどなく福島Aコースへの分岐があり、ここから少し岩混じりのハイマツが被る道となる。
ハイマツの抵抗を受けながらマーキングを拾ってゆくとようやく麦草岳の頂上にたどり着いた。
この時期としては珍しく雪は一切なく、気温は5℃と暖かく、風はそよ風である。昼食をとりながら約1時間のんびり頂上で過ごした。
360度の展望で、遠く妙高や浅間も。




      
登ってきた尾根と御嶽





      
乗鞍岳、笠ヶ岳、穂高岳方面





      
木曽駒ヶ岳(左)、宝剣岳(中奥)、木曽前岳(右) 宝剣岳の下方に玉ノ窪小屋




      
木曽前岳への稜線 途中に牙岩





      
茶臼山(左)と将棊頭山(右) 後ろは八ヶ岳連峰


 帰りは往路を戻る。林道の紅葉に陽が当たって素晴らしい。
中央アルプスは伊那側にロープウェイがあるので、木曽側のコースは静かだ。
平日ということもあって今日は林道でカモシカ1頭に会ったほかは、誰にも会いませんでした。




      
林道の紅葉1





      
林道の紅葉2





      
林道の紅葉3




      
林道の紅葉4




      
帰ります。





      
今回のトラック





      
高低差 きれいなカーブです



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