猫又山 2378m 大猫山  2055m 大猫平 1850mくらい
  2007年8月11日〜12日(土)〜(日)          HOME  >  山の旅へ > 猫又山

    夕方ぼんやり出発しお盆の渋滞を尻目に東へ向かう。
   彦根から長浜辺りで、琵琶湖の向こうに重なる山々が夕日に輝きながら暮れていった。
   
    明けて12日は絶好の天気である。馬場島の手前まで来ると剱がくっきりと見えた。
   



夜明け前の剱
剱の稜線に後光が・・・
   
    馬場島は満車状態で、車で白萩川の林道方面へ出発しようとすると鎖で通行止めになっている。
   「あれっ」登山口(取水口)まで車が入れるはずだがと思ったが、鎖をはずして300mくらい行くと今度はりっぱなゲートだ。
   結局諦め馬場島下の駐車場に車を止めることにした。(このゲートも鍵はかかっていないとあとで判明)
    登山口(取水口)からは吊り橋を渡らず、堰堤の鉄バシゴを登るところから登山を始める。
   道はよく整備されていて、大ブナグラ谷を渡るところだけが迷いやすいところだ。大ブナグラ谷の方が本流に見えるが
   右が本流である。あとは木陰の一本道で傾斜は緩く意外と時間がかかる。赤谷尾根が余りに高いので、ブナグラ谷には
   日が当たらず涼しい。うしろから単独行の女性が追いついて来た。
   少し話をしただけだったが、今日は結局この女性と1日歩くことになった。ブナグラ峠の手前で炎天下となり最後に
   ガラ場が出て、狭い峠まで800mに2時間30分を要した。
   ここからは右(南)すれば赤谷山、左(北)すれば猫又山である。

    峠からは容赦ない急登である。後ろからどんどん赤谷山と剱が立ち上がって来る。峠から600mを登らなくてはならない。


   

後ろ立山方面。右から鹿島槍、五龍、唐松

 

剱がかっこいい。左側手前は赤谷山。
    直射日光で焼かれる暑さの中を登り続け、雪渓の残る小カールのようなところに出た。
   チングルマ、ハクサンコザクラなど大群落の別天地だ。後ろにはどの山より剱がかっこいい。
   ここは一度来る価値がある桃源郷だが、来るのは遠い。流水があり雪解けで濁っていたが、思い切り飲んでしまった。
   



百花繚乱。ハクサンコザクラを撮影する。
雪渓にチングルマが咲く。
    カールバンド?を登り切ると小さな池塘があり、ほどなく山頂だった。汗だくでの登頂に、ビールで乾杯だ!
   狭い山頂からは、朝日、雪倉(頭だけ)、白馬三山、不帰、唐松、五龍、鹿島槍、爺と後立山が一直線に並ぶ。
   南方は、大日、浄土、立山は見えるが剱が大きすぎて遠方は見えない。近くは赤谷山、池平山だ。
   



池塘と北方稜線、左から釜谷山、毛勝山。
猫又山頂で。やったー!
   

 ここからは時間が許せば、大猫山への稜線をたどりたいと計画していた。
猫又山から見ると所々に明瞭な道とテント1張りも見える。「道あるじゃん。」という話になり、今日の相方は往復の予定だったが、二人なら行ってみたいと言ってくれた。
  山頂から少し戻って尾根に乗るまでが難しい。方向を定めてやや強引に突っ切った。尾根には乗ったが刈り払いをしたのかなあという程度のところと薮のところ がある。暑くてアップダウンもあり、ヤブコギに体力を消耗した。ただ適当な間隔で布が下げてあり、頼ってしまった。布がないとルートファインディングはかなり難しいと思われる。

猫又山から見た大猫山への稜線

   


大猫山への稜線を行く



ガスってきた。
    大猫山に着く手前で道となり、ようやく着いた大猫山は尾根の一部のようなところで、特徴がない。
   ここは剱と毛勝三山の展望台であるが、すっかりガスってしまった。
  
    そこから約200m下った「大猫平」は、ガスで剱の展望はなかったが雰囲気の良いところで、まさにテン泊の
   絶好地である。ここで夕日に映える剱を眺めながら酒を酌むのは最高だろうと思われる。
   (テントを持って登るのはかなりきつそうだが。)
   



大猫平の池 大猫平
    あとは下りだけだと思ったのが甘かった。標高差は取水口まで800mある。急降下に次ぐ急降下でロープが連続し、
   しかも10〜15m程度だが登り返しが数カ所あり、本当にばててしまった。足の爪が変色してイタイのもあったが、
   腰痛と息があがってしまい、相方に迷惑をかけてしまった。やっとのことで取水口に降り立ったのが16:40。
   さらに林道をアブの攻撃を受けながら馬場島まで45分。
   2ヶ月ぶり、運動不足の私には、標高差1600mの日帰りは厳しすぎた。

   日焼け止めとアクエリアスとパンありがとう。一緒に登っていただいて、とても楽しく充実した山になりました。
   来週の白馬も気をつけて行ってらっしゃい。

   


おまけ:白馬付近から見た毛勝三山 2004/7/31
左端が猫又山

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