【南ア】鋸岳 途中撤退 
(第1高点 2685m)     
    2011年10月8日(土)     HOME > 山の旅  > 鋸岳 途中撤退


 伊那5:40〜6:35戸台駐車場6:40〜10:00角兵衛沢出合〜11:00(約1650m地点)11:10〜11: 50角兵衛沢出合〜途中昼食休憩20分〜14:00戸台駐車場
14:10〜14:20仙流荘(入浴)15:00〜15:40伊那

 
 縦走をしてこそ鋸岳のギザギザを感じられるのだろうが、今回は角兵衛沢からの往復を計画した。
ネット内のやりとりで情報を教えてもらったのが、「角兵衛沢は3歩登って2歩下がる蟻地獄ですよ。」

伊那の別宅?から国道361号線で高遠経由戸台を目指す。南アルプスは遠いイメージがあるが
伊那ICからわずか30kmあまり、今日は3連休の初日で南アルプス林道を行くバスの乗り場には人があふれていた。




        
 戸台へ行く途中目指す鋸岳が逆光にシルエットで浮かんでいた。


 南アルプス林道に続く戸台大橋を右手に見送ったのはいいが、すぐ右手に分岐すべきところを小黒川の方へ直進してしまい、10分ロス。
戻って右折後、すぐ右手に下る道を選択するとすぐに駐車場があった。ここは1番目と2番目の堰堤がペアになっている所で、
2番目の堰堤は20〜30mの簾滝状になって落ちている。




        
駐車場から見る鋸岳第一高点(左)とんでもなく高い位置にある。(帰りに撮影)


 行程は長いのでそそくさと出発する。すぐにゲートがあって、落石もあって車はシャットアウト。
簾滝状堰堤を右岸から車道のような道で越してゆく。
ところがしばらく行くと再び駐車場が現れ数台の先客があった。あれーこの車はどこから来たんだろう?
(帰路に観察すると戸台大橋を右手に見送ってから右折、次の分岐を右手に下らず、左上に進むと崖上を巻いてゆくようだ。)
リサーチ不足というか、ネットで調べた資料を車においてきてしまったことに気づく。
気を取り直して進むと3番目の堰堤となる。ここも車道のような道で右岸から越えると、突然伏流となり石ころだらけの広い
河原に降り立った。(あの水は一体どこへ?)あまりに広いので適当に歩いて行くと、右岸に赤テープがあるけれど、
河原の中央付近にも赤テープがあり左岸側へ誘うようで、角兵衛沢に入るのに最後渡渉するので道は左岸だろうとそちらへ進んでしまった。




        
4番目の堰堤は左岸に水力発電の取水用ゲートがある。左岸に歩道がが見えるが・・・・


 道らしきものはなく流れを飛んだり、石ころを踏んだりしながら河原を進んでゆくので、大幅に時間をロスした。
4番目の堰堤は左岸に水力発電の取水用ゲートがある。崖に道が見えるので左岸の滝の手前から登るとゲートに到着した。
無理やりゲートをハシゴで下れば右岸に渡れそうだったが、うーんと思案していると右岸をすいすい下ってくる人がいる?
よく見ると右岸に明らかに人為的なスロープがあるではないか!結局いったん下って右岸に渡り進むと立派な道が・・・・




        
どこをジャンプする? シルエットに なっている甲斐駒ケ岳〜双児山

  5番目の堰堤は右岸から高巻いて越えたが、結構危いルートだった。(でも帰りに堰堤近くの右岸に普通の道を発見!)
で5番目の堰堤を超えても河原を歩いていったが、本当は道が左岸に移り、山際の林の中に、はっきりと続いていた。
6番目の堰堤はその道が左岸を難なく越える。

   



戸台川から見上げた鋸岳の稜線
6番目の堰堤:左岸に普通の道有り

角兵衛沢の出合にようやく到着したが、ここまで何と3時間20分を費やしていたので、時間切れは明白だった。
出合から頂上まで4時間30分くらい、下りに3時間30分くらい、さらに河原下りをしなければならない。
先行者が一人おられて角兵衛沢より少し上流側から「おーい」と呼ぶ声がした。行ってみるとそこに立派な道標がある。
さあ渡渉!と見ると何と丸太橋が整備されていた。

   



左岸にある立派な道標(こんなところに韓国語表記も)
昔は渡渉していたところに丸木橋

 ここから原生林の中の急坂を登ってゆく。20分くらいで沢を1本横切るが、ここで岩にスネを思いっきりぶつけてしばらく動けず。
道は沢から離れていく。道には赤テープがあるがややわかりにくい。
ひたすら同じ勾配で歩き続けること1時間。下ってくる単独の男性がいて、ここ(標高約1650m)から標高2000mくらいまで
こんな調子。そこに大岩があり、そこから例の蟻地獄で2550mのコルまでということらしい。

 足には血が滲んでいるが、さわやかな風が吹いている森でしばらく休憩してから撤退することにした。




        
標高約1650m地点 南アルプスらしい針葉樹林


  下りは楽々出合まで下り、左岸の道で森の中を進んで楽々6番目の堰堤をパスする。
そのあと右岸に移って以降右岸どおしで実は楽勝(1時間50分)でした。振り返ると午後になって光線が良くなった空に
甲斐駒ケ岳がとんでもない高さに聳えている。雲なのか白い砂なのか、雪のようにも見える。




        
雪のようにも、流れる雲のように見える甲斐駒ケ岳



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