【谷川岳】国境稜線縦走
　　オジカ沢ノ頭 1890m〜小障子ノ頭 1730m〜大障子ノ頭 1800m〜万太郎山 1954m〜エビス大黒ノ頭 1888m〜仙ノ倉山 2026m〜平標山 1984m
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肩の小屋から�ｰ倉（左）・オジカ沢ノ頭（右）

【 日 付 】　　2018年7月15日（日）〜16日（月）
【 山 域 】　　谷川岳
【メンバー】　六右衛門
【 天 候 】　　7/15　晴れ　7/16　ガス時々晴れ
【 ルート 】　 7/15：上野7:25→9:17高崎9:27→9: 37新前橋9:43→10:37水上10:45→(関越交通バス)→11:19谷川岳ロープウェイ駅・土合口11:39→11:48天神平
　　　　　　　　　　　11:55→12:40熊穴沢小屋→14:30肩の小屋(泊)
　　　　　　　7/16：肩の小屋6:00→6:55オジカ沢ノ頭→7:25小障子ノ頭→7:35大障子避難小屋7:45→8:00大障子ノ頭→8:55万太郎山9:03→11:25エビス大黒ノ頭
　　　　　　　　　　　11:35→12:35仙ノ倉山12:45→13:27平標山13:33→13:58平標山の家14:30→15:35平標登山口 15:58→(南越後観光バス)→16:30越後湯沢
　　　　　　　　　　　→温泉(ぽんしゅの湯)→17:33(Maxとき336)→19:00東京19:20→(のぞみ255)→21:35京都

7/15
 　3月に見た残雪の国境稜線があまりに美しかったので、夏に縦走をしてみたいと思って今年2回めの谷川岳にやって来た。
先週後半に西日本で大雨災害となったが、今週に入って梅雨明けしたら今度はいきなり猛暑だ。暑いが天気は良いだろう。
東京を朝出発し、ローカル列車を乗り継いで水上まで。今回も安易にロープウェイで天神平に登る。 

	天神平から　白毛門、左に笠ヶ岳、中央奥　朝日岳

　標高が少し上がっても全然涼しくなく、もうお昼だが、ど快晴で暑い。
ここから肩の小屋までは2時間くらいなので、なるべく体力温存でゆっくり登ろうと進むが、それにしても暑い。
3月には煙突だけが50cmくらい雪の上に出ていた熊穴沢の避難小屋を過ぎると、日帰りの登山客が続々と降りてくる。

	樹木の間から谷川岳（二ツ耳）

　結構岩場っぽいところもあって下りが渋滞しているが、登りの単独者に誰も道を譲ってくれない。　
昔は「登り優先」と教えられたがそんなルールは反古にされ、こちらが譲って待っていても礼を言う人も僅かである。
もっとも暑すぎて連続では登れないので、体よく休憩しているだけとも言えるが・・
コースタイム2時間のところ、2時間30分かかってようやく肩の小屋にたどり着いた。

	肩の小屋　入口	肩の小屋前の鐘

　到着してビールを頂いているとガスが出てきた。
一面真っ白になっていたが、夕食を頂いて6時半ころに急に晴れてきた。
国境稜線を滝雲が越え、上州方面には入道雲が、遠くに苗場山のゆるい傾斜が見えてきた。

	雲が湧く　遠くに苗場山

	左手が爼�ｰ　右のピークはオジカ沢ノ頭　稜線を滝雲が越える

	爼�ｰと入道雲

	雲が巻く　後ろには入道雲

	日没と左に苗場山

7/16
　ここしばらくは快晴酷暑と思っていたが、4時頃起きてみると一面ガスだ。
がっかりしてロングコースを諦めようかと思ったが、まずは5時から朝食をと5分前に食堂に降りると1階の団体さんがすでに朝食を摂っていて席がない。
ちょっとした手違いで、5時20分頃には準備をしてくれた。自分にとっては大勢に影響ないことだったが、小屋のご主人が恐縮してコーヒーをサービスしてくれた。
ますますゆったりしてしまったが、結局当初の計画どおりに6時に出発することにした。

　今回の平標山への縦走路はあまり高低差を考えていなかったが、地図をよく見るとなかなかとんでもない登り下りがある。
まずオジカ沢ノ頭へ150ｍ下り、130mの登り、万太郎山へは100ｍ下りのあと、250ｍの登り、万太郎からエビス大黒へは400ｍの下りのあと320ｍの登り、
仙ノ倉山へは100ｍの下りのあと、240ｍの上りといった具合である。（いわゆるどMコースだ。）
特にエビス大黒ノ頭への登りは厳しく、尾根は痩せて切れていた。また仙ノ倉山は最後の砦という感じで大きく立ちはだかり、やや単調な長い登りを強いられる。
（大障子の水場はパスしました。各所の避難小屋はドラム缶を大きくしたようなただの箱で窓がなく泊まる気はしない。もし泊まるなら水場が近く箱が少し大きい大障子だろうが。）
花と笹原主体の草原はとても美しく、ガスで眺望はあまり拝めなかったがダイナミックな稜線は感じられた。
今回小屋の同じ部屋に泊まっていたFさんと終始同行させてもらって、何とか完走することができました。感謝！

		何ヶ所かある「マツダランプ」の標識。肩の小屋から1000ｍ地点。

	ハクサンフウロ

	アズマギクでしょうか？　後ろにワレモコウも見えてます。

	タカネイブキボウフウ、シモツケソウ、紫色はタテヤマウツボグサ？

	ニッコウキスゲ畑　今回ほとんどモデルはFさん

	私も撮ってもらいました。（頂上でない場所で撮るのは珍しいかも）

	万太郎山を越えたあたりで。

	万太郎山を振り返ったところ　400ｍの下り

	エビス大黒ノ頭をバックに

	エビス大黒ノ頭へ　今度は320ｍの登り

	赤谷川を覗きこむ

	仙ノ倉山が膨大な山容でちはだかる

	イワイチョウ　と　キンコウカ

	平標小屋から平標山方面　この辺りはなだらかな草原です。

　歩いてみてこの縦走路は、厳しくも美しい雄大な道だった。
ただ、もし昨日のような炎天下だったらバテて水が不足していただろう。今日はたまたまガスっていて風もあったので比較的涼しかったが、
それでも水が足りず（1.5L 持って行った）、平標小屋へ回って水不足を解消する非常手段に出た。
平標山から予定の松手山コースに行くFさんと別れ、平標小屋で冷たい水を補給し（ビールも）食事もとれたのはラッキーだった。
また足が攣りそうになったが腰痛のために持っていた湿布を貼ったら少し効果があったようだ。
小屋からは平元新道を下り林道をたどって平標山登山口バス停に着くとFさんがいない。10分ほどして降りて来られた。
松手山コースより早く降りられたのはビックリだ。松手山コースは水がなく暑いらしい。平元新道は展望はないが木陰なので暑さはマシでお薦め。

　稜線で見られた花
・ニッコウキスゲ　・ミネウスユキソウ　・シモツケソウ　・ハクサンシャクナゲ　・イワイチョウ　・ワタスゲ　・ゴゼンタチバナ
・コゴメグサ　・ジョウシュウオニアザミ　・ミヤマキンポウゲ　・ハクサンフウロ　・ミヤマカラマツ　・キンコウカ
・クガイソウ　・タテヤマウツボグサ？　・クルマユリ　・ウラジロヨウラク　・オオバギボウシ　・キオン　・タカネコンギク　
（ハクサンイチゲ、チングルマは終わってました。）

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